経営ビジョンと計画を立てる

結婚相談所に限らず、どんなビジネスでも経営ビジョンを持つことは大切なことです。
ビジョンというと堅苦しいイメージがありますが、要はどのような結婚相談所にしたいかをイメージし、それを実現するにはどうやっていけばいいかを考え、経営計画を立てることです。

その際「こんな相談所だったら最悪だろうな」という、逆転の発想を起こしてみるのも面白いと思います。

最悪な相談所とは国民生活センターへ寄せられた苦情をみれば一目瞭然です。その一部を抜粋してみましたが、如何にひどいことが行われているかがわかります。

  • 知人が入会した結婚相談所は、相手の都合の悪い個人情報を隠して紹介するので信用できないという。
  • 結婚相談所からの紹介相手のプロフィールが12年前のものだった。苦情を言っても対応してもらえず正規の会費を払うことに不満。
  • 結婚相談所で紹介された外国人女性と結婚の予定だったが、相手の都合で別れた。結婚紹介所は、成婚料240万円から20万円を迷惑料として差し引いて返金してきた。納得がいかない。
  • 母が電話勧誘で結婚相手紹介業者と契約し、無断で私の情報を登録した。業者に解約通知を送ったが届いていないと言われ、解約されていない。
  • インターネットのお見合いサイトの入会にあたり、必要な書類として給与明細と卒業証明を提出したが入会を断られた。入会金だけ取られ不当だ。

まだまだたくさんありますが、2013年度だけでも2273件もの苦情が寄せられています。

また、埼玉県では「成約数日本一」「成果が出た時だけ料金を頂く」など事実でないことを告知して会員を募った業者が、迷惑勧誘、誇大広告等違反で業務停止命令を受けています。

苦情が寄せられたり、業務停止命令の事例が出ること自体残念でなりませんが、経営を志す者はこれらを他山の石としなくてはなりません。経営ビジョンを構築する際、反面教師として是非参考にしてほしいものです。

そもそも、結婚相談所を訪れる人たちは、真面目な出会いを期待し、真剣な交際を経た後将来の伴侶を求めようという、純粋な動機の持ち主ばかりです。そのことを無視しないまでも軽視した経営では早晩つぶれることは必至と言えます。

このような会員の純粋な思いを叶えて上げるには、どのような結婚相談所を実現すればいいか、じっくり検討して欲しいものです。

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