結婚相談所を開業した際によくある失敗談

主婦でも起業可能など、結婚相談所ビジネスは魅力的であることはよく知られています。一人で開業し、順調に会員が増え、人を雇うまでになる方も珍しくありません。しかし、もちろんですが、開業すれば必ず利益が出るわけではありません。中には、1円の利益を出さないまま撤退を余儀なくされる方もいらっしゃいます。この違いはどこにあるのでしょうか?ここではよくある失敗を例に結婚相談所の開業についてみていきたいと思います。

集客ができない

開業までに講座を受講し、ウエブサイトなどを整えるなど準備を整えてから開業します。しかし、開業後に肝心の集客についてマーケティングも不十分、どんな層をターゲットとしているかも明確ではないといった場合、会員を集めることができないケースが多くみられます。例えば、開業をSNSで周知し、知り合いへの開業のお知らせ、ウエブサイトを充実させているのに申し込みが来ないという場合もあります。この場合、ターゲットにあったデザインや雰囲気ではないため、集客へは結びつきにくいのかもしれません。婚活する方は真剣であり、数ある結婚相談所の中から自分にあったものを選び出すためにたくさんのサイトをチェックしていますが、どれも隅々まで見ている訳ではありません。一目見て雰囲気が違うと思えばそれ以上チェックすることはないのです。まずは、入会して欲しいタイプを決め、ターゲットを絞り、それに合わせた雰囲気のサイトを作ることから始めてみましょう。

価格設定を失敗した

月会費やお見合い料などで成婚料以外にもコンスタントに費用が発生するシステムは、経営者にとっては大きなメリットですね。ところが会員側からしてみれば大きな負担となり、結婚相談所を躊躇する大きな要因となっています。価格設定は相談所ごとに自由に設定するものですが、相場から大きく離れすぎている場合は注意が必要です。安すく設定すれば会員は集まるかもしれませんが、薄利多売となり、働けども利益が上がらない状況に陥ります。また、これといった特色もないのに高すぎる設定にすると会員は集まりません。価格設定をする際には、周囲の価格をリサーチし、ターゲットが毎月払うことのできる金額に設定することをおすすめします。

コミュニケーションがうまくいかない

仲人は婚活のお手伝いの立場であって主役は会員ですが、高いコミュニケーション能力が求められる職業です。相談に乗るのは得意!という方は多いですが、でしょう。しかし、会員とのコミュニケーションは質が違い、同列に扱っては失敗の元となるのです。また、結婚相談所は定年後に開業される方も多く、そういった年代ではメールやSNSでのコミュニケーションを苦手とする方もみられますが、現代では必見のビジネスツールです。対面だけでなく、さまざまな手段で洗練されたコミュニケーションが要求され、応えられない場合は淘汰されることを知っておきましょう。

協会・連盟が何とかしてくれると思ってた

自分の人脈だけでは会員にお見合い相手を紹介するのは不可能な場合、仲人協会や連盟に加盟して活動する方がほとんどです。月額料金が発生しますが、ノウハウを提供したり、利益を約束するようなシステムではありません。あくまで、データベースを利用できるだけなのですが、それ以上のサービスを期待している方もいらっしゃいます。結婚相談所が自営業である限り、誰に頼ることなく自分で新規開拓からクレーム処理を行う必要があり、協会・連盟は後ろ盾とはならないことを覚えておきましょう。

婚活といえどビジネス

仲人というと、お見合い相手を紹介する世話焼きおばさんのイメージがあり、初期投資も少ないことから気軽に開業する方も多いですね。しかし、ビジネスである以上、リサーチや個人情報の管理など地道な努力や、コミュニケーション能力がないことには売上は生まれません。まずはよく情報を整理し、自分に向いているのかを確かめましょう。

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