結婚相談所の市場規模

結婚相談所ビジネスに参戦するにあたって気になるのは将来の「市場規模」ではありませんか?せっかく軌道に乗っても先細りする業界であれば、辛い未来となってしまうかもしれません。開業を考えているなら、まずは業界の未来予想をチェックしておく必要があるでしょう。そこで、ここでは婚活業界のこれからについてお伝えしていきます。

今後の市場予測

IBJと呼ばれる日本結婚相談所連盟の予想によると、近年の婚活サービス利用者は60万人。ですが、20歳から44歳までの未婚の方の人口は1800万人であり、この中で3分の1程度の600万人が婚活サービスに興味があると考えられています。つまり、市場的には飽和しておらず、これから10倍程度伸びしろがあるという上質な市場ということができるでしょう。また、近年は晩婚・未婚の増加が進んでいますが、結婚できない大きな原因として「出会いがない」を挙げる方が多く、結婚相談所へ入会する方の数も年々増加する傾向があります。市場の飽和はなく、結婚相談所へ入会するハードルも減ってきておりこれからも婚活市場は潤っていくことが予想されます。

生涯未婚率と人口推移

ですが、とりあえず開業すれば安泰という訳ではありません。2015年の生涯未婚率は男性23.6%、女性14.1%ですが、この数字はこれからも伸びていくと予想されています。生活スタイルの変化や若者の貧困など、理由はさまざまですが過去20年で生涯未婚率が20%近く上昇していることを見れば、簡単にブレーキがかかるとも考えにくいですね。都市部では35%〜40%で推移すると予想されており、半分ほどが未婚のままであると予想する統計もみられますが、さらに人口減少も婚活業界に深刻な影響を与えることが予想されます。20代から40代の現在婚活市場のターゲットとなっている世代は今後減少の一途をたどり、中高年が多くなるためこれまでどおりのやり方を通すのは難しいでしょう。若い世代や働き盛りでは未婚であっても特に支障をきたすことはありませんが、定年退職や親の介護が始まるなど将来に不安を感じる時期には人恋しくなるもの。人口も多く、需要も高い高齢世代へターゲットを絞った開業など独自のスタイルを構築していく必要があるでしょう。

結婚相談所ビジネスの将来性

ツボを押さえた開業であれば儲かる可能性の高い将来の婚活ビジネス。将来性についても規模の縮小やタイプの変化などがあることは予想されますが、全く需要がなくなることは考えにくいビジネスです。どんなツボを抑えていけば将来性のある結婚相談所へとなるのかチェックしておきましょう。

安心して利用できる場であること

結婚相談所はドンドン増えていますが、協会に所属してはいますがそのほとんどが個人経営でスタイルはさまざま。営業スタイルを好きにカスタムできるのは素晴らしい点ですが、唯我独尊となってしまっているケースも多く、それが元でトラブルが発生することも!実際、国民生活センターへの相談が急増しています。成婚料や会費などの金銭トラブルや、紹介するお相手の質に対するクレームも多く、業界全体の満足度も低い状態です。言った言わないという水掛け論にならないよう、わかりやすい書類を準備して料金について誠実に対応するなど、安心して利用できるための準備を怠ってはなりません。

中高年をターゲットに

若い世代の結婚離れは止まりません。拘束時間が長く収入の少ないワーキングプアの問題や、周りが未婚なので特にプレッシャーを感じない、まだもう少し自分の好きに生きたいという方も増えています。また、将来の若年層の人口低下も確定事項であり、現在のターゲットである20代から40代のみで結婚相談所を切り盛りするのは厳しくなると予想されます。50代60代、あるいはそれ以上の時間に余裕があり、1人で生きていくことに疑問を感じるようになった世代を積極的に取り込んでいく必要があるでしょう。

低価格で勝負しない

日本経済は、長らくデフレ傾向があったことで、ユーザーの興味を引くために価格設定を下げる傾向が続いています。一方で、安かろう悪かろうから脱却を図る方も多くみられ始めており、価格の2極化が進んでいます。一見、安いほうが人が集まって良さそうな気がしますが、安い結婚相談所と高い結婚相談所のどちらに質のよい会員が集まるでしょうか?会員の質は利益はもちろん、余裕のある人柄の方が多く穏やかに経営できるというメリットも見逃せません。結婚相談所を儲かるビジネスにしたいなら、価格設定は高めにし、それに見合ったサービスを展開することをおすすめします。

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